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楽天GOLD(ゴールド)ページ作成完全ガイド【2026年最新】HTMLカスタマイズで売上を伸ばす方法

更新日: 2026年4月17日 · 読了時間: 約20分

楽天市場で本格的な店舗デザインを実現するために欠かせないのが「楽天GOLD(ゴールド)」です。RMSの標準エディタでは表現しきれない自由なHTML/CSSカスタマイズが可能になり、ブランド力の訴求やユーザー導線の最適化に大きく貢献します。一方で、FTP接続やHTMLコーディングが必要になるため、初心者にとってはハードルが高いと感じることも少なくありません。さらに2023年以降、楽天GOLDの新規申込が停止されR-Storefrontへの移行が進んでいることから、既存のGOLDページをどう維持・移行すべきかという課題も生じています。この記事では、楽天GOLDの基本概念から実践的なHTMLテンプレート、スマホ対応テクニック、画像最適化、そしてGOLD廃止後の移行対応まで、楽天GOLDに関するすべてを体系的に解説します。

1. 楽天GOLDとは?標準ページとの違い

楽天GOLDは、楽天市場の出店者に提供されていた無料のWebサーバースペースです。通常、楽天市場の商品ページやカテゴリページはRMS(楽天管理システム)内のエディタを使って作成しますが、RMSのエディタはテンプレートに沿ったレイアウトしか使えず、デザインの自由度に制限があります。楽天GOLDを利用すると、HTMLファイル・CSSファイル・画像ファイルを自分でアップロードし、完全にオリジナルのページを構築できるようになります。

RMS標準ページと楽天GOLDの比較

  • RMS標準ページはテンプレート選択式でデザインの自由度が低い。楽天GOLDはHTML/CSSを自由に記述できるため、完全オリジナルのレイアウトが可能
  • RMS標準ページはGUI操作で編集するため初心者向き。楽天GOLDはHTMLの知識が必要で中〜上級者向き
  • RMS標準ページはスマートフォン表示が自動最適化される。楽天GOLDは自分でレスポンシブ対応のコードを書く必要がある
  • 楽天GOLDのURLは「www.rakuten.ne.jp/gold/店舗ID/」形式で、楽天ドメイン配下に表示される
  • 楽天GOLDの容量は最大100MB(画像・HTML・CSSすべて含む)。大量の画像がある場合はR-Cabinetとの併用が前提となる

楽天GOLDが広く活用されてきた理由は、トップページ・カテゴリページ・特集ページなどを自由にデザインできるためです。たとえば、季節に合わせたビジュアルの変更、セール特集ページの作成、ブランドストーリーの訴求ページなど、RMSのテンプレートでは実現困難なページを自在に構築できます。楽天市場のトップ店舗の多くがGOLDを活用して独自デザインのトップページを構築しており、ブランディングと顧客体験の面で大きなアドバンテージを得てきました。

  • 利用できるファイル形式 — HTML、CSS、JavaScript、JPEG、PNG、GIF画像ファイルをアップロード可能。PHPやサーバーサイドスクリプトは使用不可
  • 楽天GOLDの提供状況(2026年時点) — 2023年に楽天GOLDの新規申込が停止され、代替としてR-Storefrontが提供開始。既存のGOLDユーザーは引き続き利用可能だが、将来的な完全廃止が予定されている
  • GOLDを使うべきケース — 既にGOLDを利用中の店舗は、R-Storefrontへの移行計画を立てつつ現行GOLDページの最適化を継続する。新規出店者はR-Storefrontの利用が推奨される

2. GOLDページのメリットとデメリット

楽天GOLDは強力なツールですが、すべての店舗に最適というわけではありません。導入を検討する際は、メリットとデメリットを正しく理解した上で、自店舗の状況に合った判断をすることが重要です。

楽天GOLDの主なメリット

  • デザインの完全自由化 — RMSのテンプレートに縛られず、HTML/CSSで独自のレイアウト・配色・フォント・アニメーションを実装できる。ブランドの世界観をそのまま楽天市場上で再現可能
  • 回遊率の向上 — ナビゲーションメニューや内部リンクを自由に設計できるため、店舗内の回遊率が向上し、ページビュー数と滞在時間が増加する傾向がある
  • 転換率(CVR)の改善 — 訴求力の高い特集ページやランディングページを作成することで、購買意欲を高め転換率の改善が期待できる
  • SEO効果 — 適切なHTML構造(見出しタグ、alt属性、メタ情報)を自分で設定できるため、楽天内検索およびGoogle検索での表示改善に寄与する
  • 無料で利用可能 — 楽天GOLDのサーバースペースは出店者に無料で提供されており、追加費用なしでオリジナルページを構築できる

楽天GOLDの主なデメリット

  • HTML/CSSの知識が必要 — コーディングの基本がわからない場合、外注するか学習する時間が必要。外注費用は1ページあたり3〜10万円程度が相場
  • スマホ対応が手動 — RMS標準ページは自動でスマホ最適化されるが、GOLDページは自分でレスポンシブデザインを実装する必要がある
  • 更新の手間 — RMSのGUIエディタと違い、HTMLファイルを直接編集してFTPでアップロードする必要があるため、日常的な更新作業に手間がかかる
  • 容量制限 — 100MBの容量制限があり、高画質画像を多用するとすぐに上限に達する。画像はR-Cabinetに格納するなどの工夫が必要
  • 将来の廃止リスク — 楽天GOLDは新規申込が停止されており、将来的に完全廃止される可能性がある。新規投資の判断は慎重に行う必要がある

結論として、既にGOLDを利用中の店舗は、R-Storefront移行までの間は引き続きGOLDページの最適化を進めることが合理的です。ただし、新規にGOLDページを大量に作り込むのはリスクがあるため、移行コストを考慮して最小限の改善にとどめる判断も必要です。月商100万円以上の店舗であれば、GOLDによるデザイン強化で得られるCVR向上効果は投資対効果が十分に見合う水準です。

3. FTP接続とファイルアップロード方法

楽天GOLDを使うにはFTP(File Transfer Protocol)でサーバーに接続し、HTMLファイルや画像をアップロードする必要があります。FTPクライアントソフトを使った接続手順は以下の通りです。

FTP接続の設定手順

  1. FTPクライアントソフトをインストールする。WindowsならFFFTP、MacならCyberduck、クロスプラットフォームならFileZillaが定番。いずれも無料で利用可能
  2. RMSにログインし、「店舗設定」→「楽天GOLD設定」からFTP接続情報(ホスト名、ユーザーID、パスワード)を確認する
  3. FTPクライアントの「新規接続」画面で、ホスト名に「ftp.rakuten.ne.jp」、ユーザーIDとパスワードにRMSで確認した情報を入力する
  4. 接続プロトコルは「FTPS(FTP over SSL)」を選択する。セキュリティ上、暗号化なしのFTP接続は避ける
  5. 接続に成功すると、リモート側(サーバー側)にフォルダが表示される。ここにHTMLファイルや画像をアップロードする

FTP接続ができたら、ファイルのアップロードと管理を行います。楽天GOLDのサーバーにはルートディレクトリ直下にファイルを配置でき、フォルダを作成してカテゴリやページの種類ごとに整理することが推奨されます。

推奨フォルダ構成

  • /index.html — トップページ(店舗TOPとして設定)
  • /css/ — スタイルシートを格納するフォルダ
  • /js/ — JavaScriptファイルを格納するフォルダ
  • /img/ — 画像ファイルを格納するフォルダ(ただし容量節約のためR-Cabinet画像のURL参照を推奨)
  • /category/ — カテゴリページ用フォルダ
  • /special/ — 特集ページ・セールページ用フォルダ
  • ファイル名のルール — 半角英数字とハイフン(-)のみを使用する。日本語ファイル名は文字化けやリンク切れの原因になる。スペースも使用しない
  • アップロード後の確認 — アップロードしたページは「https://www.rakuten.ne.jp/gold/店舗ID/ファイルパス」でブラウザからアクセスして表示確認する。キャッシュが効いて更新が反映されない場合は、ブラウザのキャッシュクリアまたはスーパーリロード(Ctrl+Shift+R)を行う
  • バックアップの重要性 — FTPで誤ってファイルを削除・上書きすると復元できないため、ローカルPCに必ずバックアップを保持する。ファイルを更新する際は日付フォルダ(例: backup_20260516)にコピーを残してからアップロードする

4. HTML/CSSの基本テンプレート

楽天GOLDページをゼロから作成するのは時間がかかるため、まずは基本テンプレートを用意し、それをカスタマイズしていく方法が効率的です。ここでは楽天GOLDで使用するHTMLの基本構成と、最低限必要なCSSの設計について解説します。

HTMLテンプレートの基本構成要素

  • DOCTYPE宣言とHTML5の基本構造(html、head、body要素)
  • 文字コードはUTF-8を指定する(meta charset="UTF-8")
  • ビューポート設定(meta name="viewport")をスマホ対応のために必ず記述する
  • 楽天のヘッダー・フッター用のインクルードタグ(楽天が指定する共通ヘッダー・フッター)を含める
  • 外部CSSファイルへのリンク(link rel="stylesheet")
  • ページのtitleタグとmeta descriptionを適切に設定する

HTMLの構造で特に重要なのは、楽天市場の共通ヘッダー・フッターとの整合性です。楽天GOLDページであっても楽天市場のナビゲーションバー(検索バー、カート、ログインなど)が表示されるため、そのスペースを考慮したレイアウト設計が必要です。楽天のヘッダーは約50px程度の高さがあるため、ページ上部のコンテンツが隠れないようにマージンを設定します。

CSSで押さえるべきポイント

  • CSSリセット — ブラウザ間の表示差異をなくすため、リセットCSSまたはnormalize.cssを先頭で読み込む
  • 最大幅の設定 — 楽天市場のPC表示は横幅1120px程度が推奨。max-widthを設定しmargin: 0 autoで中央揃えにする
  • フォント指定 — 游ゴシック、ヒラギノ角ゴシック、メイリオなどの日本語フォントをfont-familyで順に指定する
  • リンク色の統一 — 楽天市場内で違和感のない配色にする。一般的には青系リンク色が無難
  • 画像の最大幅 — img要素にmax-width: 100%を設定し、画面幅を超えないようにする
  • テンプレート入手方法 — 楽天GOLDのテンプレートは、楽天公式のデザインマーケットプレイスやEC制作会社のブログで無料配布されているものがある。有料テンプレートは1〜3万円程度で購入でき、レスポンシブ対応済みのものを選ぶと開発工数を大幅に削減できる
  • JavaScriptの活用 — 画像スライダー、タブ切り替え、アコーディオンメニューなどの動的UIをJavaScriptで実装できる。ただし、楽天GOLDではjQueryなどのライブラリを自分でホスティングする必要がある。CDNからの読み込みも可能だが、表示速度への影響を確認すること
  • テスト環境の構築 — HTMLファイルをアップロードする前に、ローカル環境(自分のPCのブラウザ)で表示確認する。ローカルではHTMLファイルを直接ブラウザで開くだけで確認可能。楽天GOLDにアップロード後は実際のURL上で再度確認し、楽天ヘッダー・フッターとの表示崩れがないかチェックする

5. スマホ対応(レスポンシブ)の実装

楽天市場のアクセスの7割以上がスマートフォンからのアクセスです。楽天GOLDで作成したページがスマートフォンで快適に閲覧・操作できなければ、大多数のユーザーを取りこぼすことになります。レスポンシブデザインの実装は必須と考えてください。

レスポンシブ対応の基本手順

  1. ビューポートメタタグをHTMLのheadに追加する。「meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"」がスマホ表示の起点
  2. CSSメディアクエリを使い、画面幅に応じてレイアウトを切り替える。PC用(768px以上)とスマホ用(768px未満)の2ブレイクポイントが基本
  3. PC用の横並びレイアウト(float, flexbox, grid)を、スマホでは縦積みに変更する
  4. フォントサイズをスマホでは14〜16pxを基準とし、タップ対象(ボタン、リンク)は最低44px四方のタップ領域を確保する
  5. 画像にmax-width: 100%を設定し、画面幅に応じて自動縮小されるようにする

楽天市場のスマートフォン表示では、楽天独自のスマートフォン用ヘッダーとフッターが自動で付加されます。GOLDページのコンテンツはこのヘッダー・フッターの間に表示されるため、上下の余白設計が重要です。特にスマートフォン用フッターにはカートボタンやナビゲーションが固定表示されるため、ページ下部のコンテンツが隠れないようpadding-bottomを十分に確保します。

  • テスト方法 — PC のブラウザのデベロッパーツール(F12キー)でスマートフォンの画面サイズをシミュレーションする。iPhone SE(375px幅)、iPhone 14(390px幅)、iPad(768px幅)の3サイズを最低限確認する
  • 画像の出し分け — PCでは大きなバナー画像、スマホでは縦長のコンパクトな画像に切り替えることで、表示速度と視認性の両方を改善できる。CSSのdisplay: noneでPCのみ/スマホのみ表示を切り替えるか、HTML5のpicture要素を使って画面幅に応じた画像を自動選択する
  • テーブルのスマホ対応 — 商品スペック表などのテーブルをスマホで見やすくするため、横スクロール(overflow-x: auto)にするか、CSSで縦積みレイアウトに変換する手法がある
  • タッチ操作の最適化 — スマホではマウスホバーが使えないため、ホバーに依存したナビゲーション(ドロップダウンメニューなど)はタップで開閉する仕組みに変更する。CSSの:hoverをスマホ用に:activeや:focusに置き換え、JavaScriptでタップイベントを処理する

6. 商品ページのカスタマイズテクニック

楽天GOLDで最も効果を発揮するのが、商品ページのカスタマイズです。RMSの標準商品ページでは実現できないリッチな表現を加えることで、ユーザーの購買意欲を高め、転換率を大幅に向上させることができます。商品ページのカスタマイズには、RMSの「商品説明文」欄にHTMLを埋め込む方法と、GOLDページ上に独立した商品LP(ランディングページ)を作成する方法の2つがあります。

商品ページに組み込む効果的なHTML要素

  • ヒーローバナー — 商品の魅力を一目で伝える大型のビジュアルバナーをページ上部に配置する。キャッチコピーと商品画像を組み合わせたデザインが効果的
  • ベネフィットセクション — 商品の特徴ではなく、ユーザーが得られるメリットをアイコン付きで3〜5個並べる。例: 「朝の時短に」「敏感肌にもやさしい」「コスパ抜群」
  • 比較テーブル — 自社商品と類似商品、または自社商品の複数バリエーションを比較する表を掲載し、選択を容易にする
  • お客様の声セクション — レビューの抜粋や使用者の感想をデザインされたレイアウトで表示する。星評価と合わせて表示すると信頼性が増す
  • FAQ(よくある質問)セクション — 購入前の疑問に先回りして回答することで不安を解消し、カゴ落ちを防止する

商品LP(ランディングページ)を楽天GOLDで作成する場合は、1つの商品に対して専用のHTMLページを作り、そこから楽天の商品ページ(カートに入れるページ)へリンクする構成が一般的です。LPは長尺の1ページ構成で、スクロールしながら商品の魅力を段階的に訴求し、最後にCTA(購入ボタン)へ導きます。

  • iframeによる商品説明文への埋め込み — RMSの商品説明文欄にiframeタグを記述し、楽天GOLDにアップロードしたHTMLを読み込む方法がある。この手法を使うと、GOLDの高度なデザインを通常の商品ページ内に表示できる
  • A/Bテストの実施 — GOLDページの商品LPを2パターン作成し、期間を分けて転換率を比較する。ヘッドラインの文言、ヒーロー画像、CTAボタンの色や文言を変えてテストし、効果の高いパターンを採用する
  • 季節・イベント対応 — 楽天スーパーSALEやお歳暮シーズンなどに合わせて、商品LPのビジュアルやキャッチコピーを季節仕様に切り替える。GOLDページなら画像とテキストを差し替えるだけで簡単に対応できる

7. カテゴリページ・特集ページの作り方

楽天GOLDを使ったカテゴリページと特集ページは、店舗内の回遊率を高め、顧客の滞在時間を延ばす効果があります。RMSの標準カテゴリページは商品の一覧表示しかできませんが、GOLDで作成したカテゴリページならビジュアル豊かなレイアウトで商品を紹介でき、購買意欲を刺激します。

カテゴリページの構成要素

  • カテゴリヘッダーバナー — カテゴリの世界観を伝える大型ビジュアルを最上部に配置する。「冬の新作コートコレクション」「キッチン用品特集」など、カテゴリ名とビジュアルでどんな商品があるか一目でわかるようにする
  • サブカテゴリナビゲーション — カテゴリ内をさらに細分化するナビゲーションリンクを設置する。アイコンやサムネイル画像付きのボタン式にすると、直感的に操作できる
  • おすすめ商品セクション — カテゴリ内の売れ筋商品やスタッフおすすめ商品を3〜6点ピックアップし、画像・価格・簡単な説明とともに表示する
  • 新着商品セクション — 最近追加された商品を時系列で表示し、リピーターに新商品の存在を知らせる
  • 絞り込みガイド — 「予算で選ぶ」「用途で選ぶ」「素材で選ぶ」など、ユーザーのニーズに合わせた切り口で商品を分類し、リンク先を設定する

特集ページの活用パターン

  • 季節イベント特集(母の日ギフト、クリスマス、バレンタイン) — イベント前に専用ページを作成し、ギフトに適した商品をまとめて紹介する
  • セール特集(楽天スーパーSALE、お買い物マラソン対応) — セール対象商品・クーポン情報・ポイント倍率をまとめた特設ページを作成する
  • ランキング特集 — 「売れ筋ランキングTOP10」「スタッフが選ぶベスト5」など、ランキング形式で商品を紹介する。順位付けは選択のパラドックスを解消し、購入の後押しになる
  • ブランドストーリーページ — 自社のものづくりへのこだわり、素材の選定基準、生産者の思いなどをストーリー形式で伝え、ブランドへの共感と信頼を醸成する
  • トップページへの導線設計 — GOLDで作成したトップページから各カテゴリページ・特集ページへのリンクを設置する。ヘッダーナビゲーション、メインビジュアル下のバナーエリア、フッターリンクの3箇所に導線を置くことで、どの位置からでもアクセスできるようにする
  • 更新頻度の目安 — カテゴリページは商品の追加・入れ替え時に更新する。特集ページは季節・イベントに合わせて月1〜2回の更新が理想。古い情報のまま放置すると店舗の信頼性が低下する
  • 内部リンクの最適化 — カテゴリページ内で関連する他のカテゴリや特集ページへの内部リンクを設置する。ユーザーが「ついで買い」できる回遊導線を意識し、平均注文点数の向上を狙う

8. 画像の最適化とR-Cabinetの活用

楽天GOLDページの表示品質と読み込み速度を左右する最大の要因が画像です。高品質な画像はユーザーの購買意欲を高めますが、ファイルサイズが大きいとページの表示速度が低下し、離脱率が上がります。画像の最適化はGOLDページ運用において最重要タスクの一つです。

画像最適化の基本ルール

  • ファイル形式の選択 — 写真はJPEG(品質80〜85%で圧縮)、ロゴやアイコンなど色数の少ない画像はPNG、アニメーションが必要な場合はGIF。WebP形式が使える場合はJPEGよりさらに30%程度軽量化が可能
  • 解像度の適正化 — 表示サイズに対して2倍の解像度(Retinaディスプレイ対応)を基準にする。PC表示で600px幅の画像なら1200px幅で書き出す。それ以上大きくしてもファイルサイズが増えるだけで意味がない
  • 圧縮ツールの活用 — TinyPNG、Squoosh、ImageOptimなどの無料ツールでファイルサイズを削減する。肉眼ではわからないレベルの画質低下で、ファイルサイズを50〜80%削減できることが多い
  • 遅延読み込み(lazy loading)— 画面外の画像は表示領域に近づいたタイミングで読み込むようにする。HTMLのimg要素にloading="lazy"属性を追加するだけで実装可能

楽天GOLDの容量は100MBが上限であるため、画像の多い店舗ではすぐに容量が不足します。この問題を解決するのがR-Cabinet(楽天の画像サーバー)との併用です。R-Cabinetに画像をアップロードし、GOLDページのHTMLからR-CabinetのURLを参照する形にすれば、GOLDの容量を消費せずに大量の画像を利用できます。

  • R-Cabinetの画像URLの取得方法 — RMSの「R-Cabinet」→画像一覧から対象画像を選択し、URLをコピーする。このURLをGOLDページのimgタグのsrc属性に設定する
  • GOLDとR-Cabinetの使い分け — HTML、CSS、JavaScriptファイルはGOLDに配置する。バナー画像、商品画像、アイコン画像はR-Cabinetに格納する。CSSのbackground-imageでR-CabinetのURLを参照することも可能
  • alt属性の設定 — すべてのimg要素にalt属性(代替テキスト)を設定する。商品名や画像の内容を簡潔に記述することで、画像が表示されない場合の代替情報提供と、SEO(検索エンジン最適化)の両方に貢献する
  • 画像の命名規則 — 半角英数字とハイフンで構成する。例: 「winter-sale-banner-2026.jpg」「product-abc-main.jpg」。日本語ファイル名は文字化けの原因になるため厳禁

9. GOLD廃止後のR-Storefront移行対応

2023年に楽天GOLDの新規申込が停止され、後継サービスとして「R-Storefront」が提供されています。既存のGOLDユーザーは当面引き続き利用可能ですが、楽天は段階的にR-Storefrontへの移行を推進しており、将来的なGOLD完全廃止に備えた対応が必要です。

R-Storefrontの主な特徴

  • GUIベースのエディタ — HTMLの知識がなくても、ドラッグ&ドロップ操作でページを作成できる。テンプレートとパーツ(コンポーネント)を組み合わせてレイアウトを構築する方式
  • スマホ対応が自動 — 作成したページは自動的にスマートフォンに最適化された表示になる。GOLDのように手動でレスポンシブ対応を実装する必要がない
  • RMSとの統合 — R-StorefrontはRMS内から直接操作でき、FTP接続が不要。ページの作成・編集・公開がすべてブラウザ上で完結する
  • カスタムHTML/CSSの制限 — GOLDに比べて自由なHTML/CSSの記述が制限される場合がある。提供されるコンポーネントの範囲内でのカスタマイズが基本
  • テンプレートの充実 — 業種別・目的別のデザインテンプレートが用意されており、テンプレートを選択してテキストと画像を差し替えるだけでプロフェッショナルなページが完成する

GOLD → R-Storefront 移行の手順

  1. 現在のGOLDページの棚卸しを行い、移行対象のページ一覧を作成する。トップページ、カテゴリページ、特集ページ、商品LPそれぞれのURLと内容をリスト化する
  2. 各ページの構成要素(ヘッダー、ナビゲーション、バナー、商品一覧、フッター等)をR-Storefrontのコンポーネントで再現できるか検証する
  3. R-Storefrontで再現困難な要素(高度なJavaScript、独自のアニメーション等)がある場合は、代替案を検討するか簡素化する
  4. R-Storefrontで新しいページを作成し、GOLDページと同等のコンテンツを移行する。移行は優先度の高いページ(トップページ、主力商品LP)から順に実施する
  5. 新旧ページのURLが変わる場合は、GOLDページからR-Storefrontページへのリダイレクト設定を行い、既存のリンクやブックマークからのアクセスを確保する
  6. 移行後1〜2週間はアクセス数と転換率をモニタリングし、旧GOLDページと比較して問題がないか確認する
  • 移行のタイミング — 楽天からの公式な廃止日アナウンスを待つのではなく、余裕を持って計画的に移行を進める。セール期間中の移行は避け、閑散期に実施するのが安全
  • GOLDページのバックアップ — 移行前にGOLDサーバー上のすべてのファイルをFTPでローカルにダウンロードし、完全なバックアップを保持する。移行後に参照が必要になった場合の保険になる
  • 外注の検討 — GOLDからR-Storefrontへの移行作業は、ページ数が多い場合は専門の制作会社に依頼するのが効率的。移行費用の目安は1ページあたり2〜5万円程度

10. まとめ:楽天GOLDページ活用のアクションプラン

楽天GOLDは、RMSの標準ページでは実現できないデザインの自由度を提供し、ブランディング・回遊率・転換率の向上に大きく貢献するツールです。一方で、HTMLの知識が必要なこと、スマホ対応を自分で実装する必要があること、そして将来的なR-Storefrontへの移行が避けられないことを踏まえた運用判断が重要です。

状況別アクションプラン

  • GOLDを現在利用中の店舗 — 既存ページのスマホ対応・画像最適化・表示速度改善を優先する。同時にR-Storefrontの検証を開始し、半年〜1年かけて段階的に移行する計画を立てる
  • GOLDを未利用で新規にページカスタマイズしたい店舗 — GOLDの新規申込は停止されているため、R-Storefrontを利用する。R-Storefrontのテンプレートとコンポーネントを最大限活用し、効率的にデザイン性の高いページを作成する
  • 外注でGOLDページを制作している店舗 — 制作会社にR-Storefront移行の見積もりを依頼する。新規制作はR-Storefrontで行い、既存GOLDページは優先度の高いものから順次移行する

GOLDページの運用で最も重要なのは、見た目のデザインに凝ることよりも、ユーザーにとって使いやすく購買につながる設計を実現することです。美しいページを作っても、スマホで表示が崩れたり、読み込みに時間がかかったりすればユーザーは離脱してしまいます。デザイン性とユーザビリティのバランスを常に意識し、アクセスデータに基づいて継続的に改善を重ねることが成果につながります。

この記事で解説した10のポイントを参考に、自店舗のGOLDページを見直し、売上向上につなげてください。楽天市場は常にアップデートが行われるため、楽天からの公式アナウンスや出店者向けニュースを定期的にチェックし、最新情報に対応していくことも忘れないようにしましょう。

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